どちらが正解か見極める
この間、とある記事をネットで見ました。「大学新卒者の就職率」というモノですが、近年は不況だ不況だと言う割にはアベノミクスの効果でしょうか、多少なりとも回復しているようです。具体的な数字で見ますと、直近でおよそ94%、男女でみますと男性がおよそ94%、女性がおよそ95%という数字でした。一時は就職氷河期とも言われ、大卒であってもなかなか就職できない時期がありました。
そこから考えますと、随分と回復したものです。まぁ確かに私自身も学生の頃、とりあえず大学出ておけばどこか就職できるだろう、といった感じで、とにかく就職したければ大学出ておいたほうが良いだろうと思っていました。
しかしこのデータを見ていて、ふと気づいたことがあります。高卒の就職率です。実は高卒の就職率というのもかなり高く、大卒よりも高かったんですね。数字で言いますと、およそ97%なんです。内定率で見ても大卒よりも上なんです。うーん…これって…就職したければ大学行っとけ、というのが今現在においては間違っている、と言わざるを得ないですよね。この数字を見ると大学って一体何なのかな、という疑問すら湧いてきます。しかし大学進学率で見ますとリーマンショックの頃に比べると大分回復していますし、最初も述べましたが大卒の就職率自体も回復していますからね。正直、どちらが正解なのか、という風に考えてしまいます。これから進路を決める学生さんにとっては悩ましい事実かもしれません。